不動産投資と言えば、何はなくとも情報収集が重要です。
そんな不動産投資の情報収集には様々な手段があります。
その一つが不動産投資関連の雑誌です。
そこで、不動産投資の雑誌のうち、特に有名なものをピックアップして、それぞれの特徴を解説していきます。
さらに、雑誌以外にも書籍、新聞、メルマガ、そしてWebサイトから得られる不動産投資情報の特徴も紹介し、まとめました。
この記事を読めば不動産投資の情報収集の手段について詳細に知ることができますよ。
不動産投資をするなら読みたいおすすめ雑誌
不動産投資をするなら雑誌を読むことが一番おすすめです。
しかし、このジャンルは多くの雑誌が創刊されており、どれを読んでいいのか分からないということも少なくありません。
そんな不動産投資の雑誌のうち、特におすすめしたい6誌を紹介していきます。
その6誌が
・賃貸経営博士の月間大家倶楽部
・日経不動産マーケット情報
・SUUMOリフォーム
・月刊プロパティマネジメント
・月間不動産流通
・不動産ソリューションBOOK
です。
これらの雑誌について紹介し、特徴を解説していきます。
1.賃貸経営博士の月刊大家倶楽部
賃貸経営博士の月刊大家倶楽部は株式会社博士.comが運営する不動産投資情報のポータルサイト、不動産賃貸経営博士が発行している大家さん向けの月刊紙です。
大家さんにターゲットを絞った雑誌として知られており、大家さんが抱える悩みや問題、新しいアイデアについて特集が組まれ、専門家でなくとも読みやすい内容になっているのが特徴です。
例えば、管理会社から不動産会社への契約変更の方法、夜逃げした入居者や悪質な入居者の対応、アパートの建替え問題など、大家であれば誰しもが直面する問題に対して解説しており、非常に分かりやすいものとなっています。
不動産投資で一時的に大家さんになっている方にとっても、不動産投資の入門書として読める分かりやすい雑誌と言えるでしょう。
ただ、記事の中には広告をにおわせるような内容も入っている場合がありますから、ある程度割り切って読むのもおすすめです。
2.日経不動産マーケット情報
日本有数の経済紙である日経新聞の系列で日本最大級の事業用・投資用不動産取引の情報を提供している雑誌です。
特に大型物件(大手企業の本社ビル売却や大手企業の土地取得)の情報が充実しており、購読料は年間18万円と非常に高額ですが、その内容は完全にプロ向けとなっています。
不動産を直接管理、売買する人向けと言うよりは不動産投資信託(REIT、投資法人が投資家から資金を集めて複数の不動産に投資し、賃貸収入や不動産の売却利益が配当金として投資家に還元される金融商品)という間接的な不動産投資を行う投資家が読むのに適しており、先ほど紹介した月刊大家倶楽部とは対照的な内容となっています。
とにかく億単位の金額が淡々と書かれ、個人での取得が難しい物件ばかり紹介されていますが、ここから今後の時代の流れが読み取れるという見方もできます。
また、大型開発の詳細が書かれているので、個人でも購入できる周辺の小口物件の値上がりなどを知ることができますから、使い方によっては数年後の不動産の価値がどの程度上がるかを知る目安となる雑誌でもあるのです。
雑誌としてはかなり高額なので、まずは無料版の記事を読み、ご自分のスタイルにマッチしそうであれば購入する流れがおすすめです。
3.SUUMOリフォーム
SUUMO(スーモ)リフォームは住むためにアパートやマンションを探している人のための賃貸情報誌のSUUMOが、今住んでいる住宅のリフォームを提案する雑誌です。
しかし、利用方法を変えれば借りる側でなく逆に貸す側の大家や物件のオーナー向けに発行している雑誌という見方もできます。
住宅・一戸建て・マンションのリフォーム事例を紹介しており、リフォームで物件の価値を上げたいと考えている方におすすめです。
内容としては日進月歩で変わるリフォーム技術やトレンドの最前線を具体的な事例ごとにまとめています。
そのため、空室対策のリフォームにおいて、大きな参考材料になるのです。
更に業者も紹介されているので、その業者に問い合わせれば自分が雑誌でイメージした内容通りのリフォームを行ってくれるというメリットがあります。
さらに金額も明示されているので、具体的な予算も立てやすく、個人向けと言うよりは冒頭のようにリフォームで価値を上げたい大家さんやオーナー向けの雑誌として利用できる強みを持っています。
もし、自分の購入した不動産の価値を上げたいと考えている方は利用してみるのもおすすめです。
4.月刊プロパティマネジメント
月刊プロパティマネジメントは、REITを行う投資家向けの雑誌です。
直接不動産を購入して投資を行う人と言うよりは、日経不動産マーケットを購読する層が読む雑誌と言えます。
ホテル投資や海外の成長市場と言った個人が購入するには困難な物件の紹介が行われていますが、これを読めばどういったエリアがこの先どう開発されていくのかと言った青写真を描くこともできます。
画期的な事例の紹介など、今後の不動産投資を読み解くヒントにもなりますし、開発が行われる周辺の環境の変化などを知るための大きな参考にもなります。
不動産金融マーケットの最新ニュースリリースや発表資料も豊富に紹介されているので、情報誌としてかなり充実したものとなっています。
そのため、不動産投資を直接、間接的に投資しているあらゆる方にとって参考になる雑誌と言えます。
5.月間不動産流通
売買仲介、賃貸仲介、管理、開発等の不動産業者向けの専門雑誌です。
不動産会社の経営や営業方法を掲載しており、管理会社や不動産会社が読む内容となっています。
投資家に対してどのようなアプローチをするのかなどの情報が満載で、悪質な営業を見抜く大きなヒントにもなります。
しかし内容はそれだけではなく、投資をする側にもありがちな取引トラブルの事例や注意点、直接投資に関わってくる宅地建物取引業法をはじめとする関連法令、各種税制度の基礎知識や改正点などを紹介し、法律トラブルを回避したい方にもおすすめしたい内容です。
また、建築、リフォーム、証券化、IT、海外等、関連分野も紹介しており、今後の消費者ニーズなどを読み解くヒントにもなります。
そのため、決して不動産会社のためだけの雑誌とは言いきれず、複数の物件を所有している方にもおすすめできる雑誌です。
6.不動産ソリューションBOOK
不動産ソリューションBOOKは株式会社ビル経営研究所が発行する不動産情報誌です。
物件や大家の悩みと言ったミクロな内容ではなく、都市開発やデベロッパーのインタビューなど非常にマクロな内容となっています。
大企業のトップが数千億円規模の話をするなど、個人の投資家が直接関係する話題ではありませんが、REITなどの投資を行う場合や、周辺の物件の急騰を見込んだ青田買いを行う場合に知っておくと便利な情報が多く紹介されている雑誌でもあります。
季刊誌のような形で発行されていますが、内容はその分充実しているので、今後どのエリアが開発されていくのか知りたい方におすすめの雑誌と言えます。
雑誌以外で不動産投資情報が手に入る媒体
不動産投資情報は何も雑誌だけではありません。
書籍や新聞、メルマガ、そしてWebサイトでも情報を収集できます。
ここではそれらの特徴についてお話しします。
1.書籍
不動産投資情報の書籍は、非常に多くの著者が多彩な切り口で不動産投資の情報をまとめています。
書籍の特徴としては、最新情報ではありませんが、不動産投資の手法や流れが体系的に、非常に詳細に書かれており、ノウハウや考え方を深く知るという意味で重要な意味を持っています。
不動産投資の自分なりのスキームを手に入れたい時に参考になる媒体と言えます。
2.新聞
新聞は、一般紙と専門紙があります。
一般紙は大手企業の大規模な開発情報(駅前の再開発や郊外のショッピングモール開発など)を知るものとして迅速に情報が手に入るという特徴があります。
専門紙の場合は紙媒体での配布はほとんどありませんが、電子版として一般紙よりも深く掘り下げた内容となっています。
新聞を通じて最新情報を知るという専門家もいるほどですので、専門外の資料と言ってもあながち軽視できない存在です。
3.メルマガ
メルマガは不動産投資情報を提供する企業や管理会社、不動産会社が出しています。
最近ではラインを利用した配信を代わりに行う企業も出てきました。
特徴としては内容が多彩でセミナー情報や物件情報の紹介の他、こちらから相談することも出来るなど双方向の媒体として不動産情報が得られます。
基本的にミクロな情報が多く、自身で直接投資を行う場合に適した媒体です。
4.Webサイト
Webサイトは不動産情報を総合的に提供するポータルサイトや、自社が保有する物件の紹介を行うサイト、ノウハウをまとめたブログのようなサイトなど様々なものがあります。
無料で手に入る情報も多いですが、その分玉石混交で自分の力によって情報を吟味することが求められる場面も少なくありません。
まとめ
不動産投資情報は初心者向けから専門家向け、直接投資を行う大家のような方からREITなどで間接的に投資を行う投資家向けなど様々な雑誌があります。
それらの雑誌の特徴を知ったうえで自分の不動産投資スタイルに合ったものを選ぶことがおすすめです。
また、他の媒体にも特徴がありますから、それらを吟味して適切に情報収集をしていきましょう。